ツイッターを眺めていたら、エッセンシャル思考という本が勧められていたので読んでみました。
こんにちは!松田軽太です。
エッセンシャル思考とは、物事に適切な優先順位をつけて、必要なことと不要なことを判断し、不要なことはせずに必要なことに注力するという考え方です。
とかく昨今はあれもやらなきゃ、これもやらなきゃと色んなことをやろうと手を出していまいがちです。
その結果、何もかも中途半端になり、その結果、落ち込むという悪循環に陥ってしまいます。
そうではなく本質を見極め、本当に必要なことな全力で取り組むことが大切なのです。
実は僕も「本当はやる必要のない仕事」に翻弄されていた時期があります。
数年前、過労で倒れたのです。
僕の仕事は企業の情報システム部です。
割と仕事をさばく手が早い方で、おそらく周りからすれば便利な道具だったのかもしれません。
「君に頼むと早いから、これやっといて」と頼まれれば、チャチャっと処理しました。
それらの多くはマクロやクエリーを簡単にできる作業ばかりなので、そんなに手間ではなかったんですね。
まぁ、せっかく頼まれたのだからと、本来、自分がやる必要のない仕事もこなしていました。
しかしいくら手間が掛からない仕事とはいえ、積み重なっていきました。
すると、いつしかあれもこれもとなんでもかんでも処理しなければならない仕事が増えました。
当時の僕は「皆のために頑張ろう」「皆の期待に期待応えよう」と勘違いしたのでしょうね。
しかし恐ろしいことに仕事に忙殺されていると、段々と判断が出来なくなるのです。
当時、僕は毎日、朝9時から深夜12時過ぎまで働いていました。通勤時間は片道1時間なので、15時間労働に通勤時間の2時間を足して17時間も会社に拘束されていたのです。
情報システム部では、基幹システムの再構築での要件定義から業務改善方法を考える仕事でした。500機能を精査し、それを業務改善も含めて、効率化するという作業です。
当時、社内の全部署の業務について精通しているのは、僕しかいませんでした。
そのため、他の人と分担することも難しい状態でした。
その作業の合間に、他人からの頼まれた事をこなすのです。
今でこそ、働き方改革とかブラック企業という風潮がありますが、当時は気合いと根性で苦難を乗り切るのが美徳とされていました。
そして、ある日、身体中が痙攣し、動けなくなるという事態になりました。
病院に行った結果「2ヶ月は休職の必要あり」と診断されました。
ドクターストップです。
なんか復帰しましたが、その年の会社からの評価はD評価でした。
評価表にはこう書かれていました。
「体調の自己管理ができず、長期に休職し、周りの人々に迷惑をかけ、会社に損失を与えた」と。
それまで当たり前のようにA評価を貰っていた僕は、仕事に忙殺された結果、身体を壊したのに会社というのは無情なものだと悟りました。
そう、努力の量と成果は比例しないのです。
何故なら必要以上に無理して頑張った代償が、身体を壊したことと、D評価による賃金の低下ですから。
この頃、エッセンシャル思考という考え方を知っていたら、身体を壊すような仕事の仕方はしなかったのだろうと思います。
まぁ、今更、後悔してもどうにもなりませんが。
時間は有限な資産です。
お金は減っても殖やすことができますが、過ぎてしまった時間は取り戻すことができません。
エッセンシャル思考を読んで、本当に必要なことを大事にする人生にしたいものです。