小久保 重信氏の著書「ITビッグ4の描く未来」を読んでみました。
こんにちは! 松田軽太です。
ネット通販の雄 Amazon
Amazonといえば言わずと知れたネット通販の巨人です。
Amazonは1994年に創業され1995年から書籍のネット販売を開始しました。
Amazonの大きな特徴は稼いだお金を新サービスにつぎ込むという非常にチャレンジ精神旺盛な攻めのスタンスだという点です。
その売上高は年間20兆円にも及びます。楽天の売上高は約4兆円なので実に5倍もの売上規模を誇ります。しかし営業利益はわずか1400億円にすぎません。
これはAmazonの経営方針が「顧客満足度の向上」だからです。
例えばドローンを活用して空輸による宅配といった奇抜なことに巨額をつぎ込むなんてことは根回しと合議主義の日本の大企業ではなかなかできないことだと感じます。
最近のAmazonでの話題の商品といえば、音声アシスタントのAmazon echoでしょう。
テレビCMでも「アレクサ、明日の天気を教えて」ってやってるアレです。
なんとアメリカでは1000万台もの出荷されたヒット商品となっています。
その後、GoogleからはGoogle homeが販売されましたが、現時点では圧倒的にAmazon echo が普及しています。
音声アシスタントの登場により、入力デバイスか指から声に代わりました。
例えば事故などで指での機械操作やスマホへの入力が難しい人でも、声で操作ができるというのは画期的な発明です。
またAmazonダッシュという、ボタンを押すと注文できるという仕組みもあります。
確かに洗剤といった日用品の買い物というのは楽しいお買い物というよりは手間だと感じることの方が多いといえます。
そんな日々の日用品の買い物を「どうすればもっと楽になるだろうか?」と顧客の利便性を考えると、こういう発想になるのですね。
これであれば毎回、スーパーマーケットまで行かなくても洗剤を補充できるし、Amazonのスマホアプリを立ち上げて、注文操作すらする必要がなくなります。
日本企業の発想だと「では自宅近くのコンビニで受け取れるようにしよう」といったところで終わってしまうのだと思います。
しかもこのサービスは更に進化し、今では洗剤が無くなったら洗濯機が自動発注するという、まるでSF小説に出てきそうな事態になってます。
しかし、文字にすると荒唐無稽な計画を実現しようとする企業姿勢が前例のないサービスや生み出し、他社の追随を許さない独自性の強いAmazonという会社を育て、小売業で世界一の会社となったのですね。