分譲マンションに住んでいると5月は憂鬱になる季節です。
それは理事会役員が入れ替わる時期だからです。
こんにちは!松田軽太です。
マンションの住民が交代で理事会役員をしなければなりません。
なぜ理事会役員がそんなに憂鬱なのかというとメチャクチャ面倒くさいからです。
なぜマンションの理事長が罰ゲーム的な役割なのか?
特に理事長になった日には大変です。
多くのマンション理事会ではくじ引きとかジャンケンで負けた人が理事長になります。
しかもほとんどのマンションでは、ろくな引き継ぎがありません。
あるとしたら理事会の印鑑を渡されたくらいではないでしょうか?
まぁ、職場の引き継ぎだってまともな引き継ぎ手順書なんかないところも多いのだから、マンション理事長の引き継ぎなんかあるわけありません。
初回の理事会でジャンケンを負けただけで、いきなり理事会運営の責任を負わされるという罰ゲームみたいな制度なんです。
実際のところマンション理事長には大きな権限を与えられます。
例えば200戸のマンションであれば、ある日突然、200世帯の町の町長さんになるようなもんです。
それはどういうことかというと数千万円から数億円という巨額なお金の管理を任されるのです。
マンションに住むと毎月強制的に管理費と修繕積立金を徴収されます。
例えば管理費に1万円、修繕積立金に1万円として200戸だとすると、毎月400万円のお金を集めていることになり、1年間では4800万円にもなります。
お金の管理の他にも住民からの苦情や壊れた設備の修繕といった相談が山ほど来ます。
とまぁ、こんな調子でよく分からんまま理事長の仕事が降って湧いてきます。
もちろん皆さん本業のお仕事があるから、貴重なプライベートな時間を削ってやらなればならないのです。
もう面倒くさいこと、この上ないです。
マンション管理会社は理事長の味方なのか?
しかし理事会の運営をサポートしてくれる強い味方がいます。
それは管理会社のフロントマンです。
彼らはマンションを管理する専門家なので、相談したら何でも上手くやってくれます。
何度か相談したら、もう便利なので管理会社に何でも頼むという依存症になってしまいます。
そうなると管理会社の思うツボです。理事長の承認さえ取れれば、管理会社は好きなだけマンションが貯めたお金を引き出すことができるキャッシュディスペンサーみたいな存在になるのです。
僕が聞いた話では築5年で修繕積立金を使いきってしまい、毎月の修繕積立金が2倍になったというマンションもあるようです。
ということで新米理事長は管理会社を必要以上に信用せずに依存しないことです。
確かにいきなり理事長になって右往左往するとは思いますが、そういう場合は書籍やマンションセミナーで知識を得ることができます。
マンション業界の実情を知ることで、住民が皆で出し合ったお金を有効活用することができるのです。
そうはいってもある日突然、理事長になったのだから、理事会の運営が管理会社丸投げなのか自主的に運営しているのか分からないということもあるでしょう。
その場合、過去数年の定期総会で配られる総会資料を見てみましょう。
「そんなの捨てちゃったよ!」という場合はマンションの書庫とかに保管されているハズなので、管理会社のフロントマンに言えば出してくれるでしょう。
それを見れば修繕積立金や管理費の推移が分かります。また支出の一覧も記載されているので「なんだこれ?高くない?」と不審な支出がある場合は、管理会社のカモになっているかもしれないので注意が必要です。
もし管理会社に不信感を持ったとしたら、自分の直感を信じてマンション管理センターに相談してみましょう。
管理会社を変更するだけで、数百万円の費用を減らすことが可能になります。
「むむむ、ウチのマンションも管理会社にボラれてるんじゃないか?」と不安になった人にはこの本をオススメします。
須藤桂一氏の著書「マンション管理大損のからくり 管理費、大規模修繕費は四割安くなる!」を読んでみるともっと詳しく分かります。
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