松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

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漫画家 中崎タツヤ氏の「もたない男」の断捨離エピソードには度肝を抜かれた!

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佐藤可士和の超整理術を読んで、整理することの重要性を知ったので、更に整理に関する本を読んでみました。

 

こんにちは! 松田軽太です。

 

中崎タツヤ氏の「もたない男」いう本です。

ジャンル的には断捨離系になるのかもしれません。

 

もたない男 (新潮文庫)

もたない男 (新潮文庫)

 

  

著者の中崎タツヤ氏は漫画雑誌のスピリッツで26年もの長期に渡り「じみへん」という4コマ漫画を連載していました。

 

じみへん 仕舞 (コミックス単行本)

じみへん 仕舞 (コミックス単行本)

 

 

僕も中崎タツヤ氏のマンガはよく読んでいたのですが、今回の「もたない男」の断捨離エピソードには度肝を抜かれました。

 

ということで、究極の断捨離エピソードを紹介したいと思います。

 

仕事場には何もない

漫画家の仕事場といえば本や模型といった作図資料が壁一面に並んでいるのをよく見ます。

 

そりゃ、絵を描く仕事なのだから資料が無いワケがないんですが、中崎タツヤ氏の仕事場には何もないのです。

 

あるのはペンと紙と定規くらいです。

そんな漫画家、はじめて見ました。

 

なぜないのか?といえば、必要がないからだとか。

 

しかも漫画を描く机も小学校にあるような小さな机で、イスの背もたれもないのです。

 

そう、中崎タツヤ氏は必要のないものを持っているのが気持ち悪いという性格なのです。

 

もはや整理とか断捨離とかを余裕で超越している徹底っぷりです。

 

徹底した持たない主義

中崎タツヤ氏はコード類も気になるそうで、トイレのウォシュレットも外してしまうのです。

 

とはいえウォシュレット自体は必要なので携帯用ウォシュレットを使っているのです。

何でもかんでも必要ないというわけではなく、ゴチャゴチャしたコード類が気になるんだとか。

 

携帯電話もパソコンも持たないそうです。

今まで一度も持ったことがないというなら分かりますが、持った上で煩わしさが便利さを越えると必要性を感じなくなるのです。

 

携帯電話も捨てたワケではなく、自宅には置いてあるのです。ただし常にドライブモードになっているので電話がかかっても気が付かないんだとか。

 

パソコンも背景資料のデータベースを作成したり、漫画を描く作業をデジタル化したのですが、パソコンソフトで漫画を描くと、便利すぎる故に働いている実感が薄く、働く意欲や充実感が減ってしまうので、あえて昔ながらの紙に描くという作業に戻したのです。

 

まぁ、作業効率が良すぎて働く実感がないというのは分からないでもないですね。

 

ボールペンも削る

この本を読んで「ここまでやるのはちょっと度が過ぎるのでは?」と若干、引き気味になったのが、ボールペンを使っていくとインクが減るので、するとボールペンの本体が長いのがムダに思えて仕方がないのでボールペン本体を削っていくそうです。

 

しかし実際問題としてボールペンを削るというのは、かなり手間がかかるので、最近では始めから短いボールペンを買うことでボールペン本体を削りたい衝動は解決したそうです。

 

もうここまでいくと共感すらできない領域ですが。




家電の買い方

家電を買う場合でも、買ったらお店で中身を出して外箱を捨ててもらうのです。

 

取り扱い説明書も簡単な機能の家電であれば捨てるそうです。

 

保証書も捨てるそうです。確かに最近の家電の故障率は減っているので保証自体を使う機会って少ないですよね。

それに壊れたら買い換えれば済む話なので、わざわざ保証書を残してもムダと考えているそうです。



卒業アルバムも捨てる

なかなか捨てられないモノの代名詞は卒業アルバムではないでしょうか?

捨てられないけど普段、見るわけでもないので家のどこかに置かれています。

 

しかし中崎タツヤ氏はすぐに捨てるそうです。

何故なら卒業アルバムを捨てても、自分の思い出は中には残るからです。

(ちょっとカッコいいですね)



衝撃!本を破る

特に衝撃的だったのは、本は読み終わったページから破るというエピソードですかね。

 

中崎タツヤ氏曰わく、本を読む理由は本に書かれた内容を知りたいから買うのであって、読んで内容を知ったら本自体を持ち続ける必要がないと言います。

 

まぁ、そうかもしれないけど、多くの人は読んだあと、必要がなければ捨てるか売るかするでしょうが、ページを破りながら読むというのは初めて知りました。

 

ご丁寧に読んだページの捨て方まで、図解入りで紹介されています。この図解を見れば誰でも簡単に読んだページを捨てられそうです。

 

また文庫本を持っていた時は、文庫本の背の高さが違うのが気になって、背の高さが合うように切ったそうです。

 

またCDも買っては捨てて、また聴きたくなったら買い直すそうです。

 

買い直すくらいなら持っていればいいんじゃないの?と思いますが、不要なモノを持っていることが我慢できないんたから仕方がありません。

 

買い物も好き

ここまで捨てることが好きだとモノを買うことも少ないのではと思いますが、中崎タツヤ氏は衝動買いすることも多いのです。

 

買い物はするけれど、買ってからしばらくして、必要ないんじゃないか?と思い始めて捨てることになるそうです。

 

まぁ、買い物しないと捨てるものもないですものね。



漫画の原稿はシュレッダーにかける

驚いたことに漫画の原稿もシュレッダーにかけて裁断してしまうそうです。

 

以前は段ボール3箱くらいあったそうですが、ある日、段ボール1箱分の原稿を焼却したのです。

すると思いのほかスッキリしたそうで、それをキッカケに原稿をシュレッダーするようになったそうです。



中崎タツヤ氏が「捨てる」ということ

最後まで読んでも、正直なところ、ここまで何でもかんでも捨てることに対して共感は得られなかったし、これを参考にして同じように捨てようという気にもなりませんでした。

 

「捨てる」ということに僕が納得のできる理由が見当たらないのです。

 

しいて言えば「捨てる」とスッキリする、という部分でしょうか。

しかし、僕自身はモノを捨てられないタイプなので、ここまで何でもかんでも捨ててしまっては、きっと後悔すると思います。

 

まあ、「モノに依存したくない」というのも、少し分からなくはないですが、僕には多分、永遠にできそうもありません。

 

とはいえ自分では絶対にできないと思われる究極の「捨てる」生活の知ることができたのは、予想以上に面白いことでした。



中崎タツヤ作品との関連性

そういえば中崎タツヤ氏の漫画には、極端な性格の人物が取り上げられてはいました。

 

例えば「左右対象でないと気が済まない人」のエピソード。

 

ずいぶんと昔に読んだのではっきり覚えてませんが、左右対象でないと気が済まないのでバッグは両手で持ち、足をぶつけて痛くなると、反対側の足もぶつけて痛くするという徹底ぶり。

 

そんな左右対象じゃないと気が済まない彼がある日、事故にあってしまった。

病院にお見舞いにいくと、母親が「命は助かったものの、実は男の大事な玉の片方が事故で潰れてしまったです。それを息子が知ったら・・・」

 

・・・というちょっと怖いお話です。

 

でも、この極端さは何でも捨ててしまわないと気が済まない中崎タツヤ氏に通じるものがあります。

 

中崎タツヤ氏の漫画に興味が湧いたら、まずは「じみへん」がオススメです。

 

 

じみへん(1) (スピリッツじみコミックス)

じみへん(1) (スピリッツじみコミックス)

 

 

 

じみへん (2) (スピリッツじみコミックス)

じみへん (2) (スピリッツじみコミックス)

 

 

 

じみへん(3) (スピリッツじみコミックス)

じみへん(3) (スピリッツじみコミックス)

 

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