松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

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「ZOZO離れ」と騒がれながらもZOZOTOWNが儲かり続ける3つの理由

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ZOZOTOWNといえば前澤友作社長のゴージャスな生活を思い浮かべる人は多いですよね。

 

こんにちは! 松田軽太です。

なんせ月に旅行に行くとか、自宅は100億円かけて建設中だとか、女優の剛力彩芽と交際だとかプライベートジェット機で世界中を駆け巡っているとか、1億円をポンとツイッターでバラ撒いちゃうとか、もう一般庶民には考えられない贅沢三昧ですね。

 

さて、そんなド派手な前澤友作社長の振る舞いとは裏腹に、意外にもZOZOTOWNという会社自体は実直なビジネスをしているというのを皆さんはご存じでしょうか?

 

現代ビジネスで経営コンサルタントの鈴木 貴博氏がこんなコラムを書いていました。

 

「ZOZOの敵がアマゾンではなく、「田舎のアウトレット」である理由

gendai.ismedia.jp

 

これを読んでみたら、なぜZOZOTOWNがあんなに儲かっているのか分かりました。

 

1.ZOZOTOWNと楽天は何が違うのか?

日本発のネットショッピングといえば、パッと思い浮かべるのは楽天だと思います。

楽天でも洋服はたくさん売られていますね。

 

しかしネットで服を売っているのは楽天もZOZOTOWNも同じですが、両社のビジネスモデルは大きく異なります。

 

まず楽天のビジネスモデルはネット上のショッピングモールといえます。

 

「イオンモール」や「アリオ」や「ららぽーと」といった巨大なショッピングモールってありますよね?まさに楽天はインターネット上のショッピングモールなのです。

 

例えば「イオンモール」には沢山のショップが軒を連ねていますよね。

これらの沢山のお店は商品の在庫管理や売上管理といった作業が別々に運営されています。直接、イオンが売っているわけではないのです。

 

ではイオンは何をしているのというと、お店に場所を貸している大家さんなんです。

 

もちろんイオンモールにはスーパーのイオンも隣接されているので、そこはイオンが商品の在庫管理や売上管理を行っています。でも、そこだけなんです。



2.ZOZOTOWNはネット上の百貨店

対するZOZOTOWNは沢山のアパレルの在庫を預かって、ZOZOTOWNのサイトでお客さんに売上げし、その販売手数料を利益にしています。手数料は売上げに対して30%です。

 

皆さんが日々、売っているメルカリやヤフオクの手数料の10%なので、なんと3倍です。

 

大手のアパレルならブランド名でネット上でも集客できますが、それほど知名度のない

アパレルからすると手数料を30%も払ってもZOZOTOWNの集客力は魅力的なのです。

 

お店で商品を販売すると在庫管理とか商品のレイアウトとか発注管理とか手間と暇と人件費が掛かりますがZOZOTOWNに出店すれば、それらのメンドクサイ作業をZOZOTOWN側が全部、やってくれるのですから、アパレル側からすればメリットが大きいのです。

 

またZOZOTOWNもアパレルから商品を預かりはしますが、仕入れているワケではないので商品はZOZOTOWNの在庫ではありません。

 

ZOZOTOWNからすれば売れ残りという在庫リスクを心配する必要がありません。

 

ZOZOTOWNの一番の強みは商品を預かって在庫管理し、発注・出荷・配送という物流までの機能を自社で有している部分なのです。

 

つまりZOZOTOWNというビジネスモデルってアパレルにとってもZOZOTOWNにとっても双方でメリットのあるWin×Winなビジネスモデルなのですね。



3.なぜ大手ブランドが「ZOZO離れ」で撤退してしまうのか?

とはいって、昨年末ごろからZOZOARIGATOという常時10%程度の割引サービスを

行うことに反発して、「23区」などのブランドを持つオンワードやミキハウスがZOZOTOWNの方針に反発して撤退すると発表されました。

 

ちょうど前澤友作社長の月旅行や1億円ばら撒きなど、目立った活動が多い時期だったので「ZOZO離れ」という見出しで、世間は大きな話題となっています。

 

しかし「ZOZO離れ」するのは、大手の有名ブランドばかりです。

そういった大手はすでに自社でネットショップを運営していて、ZOZOTOWNへの依存度が小さくなっているから可能なのです。

 

自社でネットショップを運営するということは、ZOZOTOWNに委託していた在庫管理や運送便手配や発注管理やサイト運営というメンドクサイ作業を自社で行うということです。

 

中小のアパレルの業務効率は決して良いとはいえません。むしろアパレル業界はわりと体質的には古いところがあります。なので、中小のアパレル自身がそこまで行うのは難しいのです。

 

ここ数年はただでさえ人材不足の時代です。ネットショップに社員を配置するような

余裕はないのだと思います。

 

そう考えると前澤友作社長の派手な豪遊のニュースとは裏腹に企業としてのZOZOTOWNって案外地味で手堅い商売をしているのです。

 

このあたり事情が分かるとZOZOTOWNの高収益ビジネスモデルの面白さが分かると思います。

 

 

ちなみに鈴木 貴博氏は昨今のAIが人間の仕事を奪っていくことに対して大きな危機感と共に警鐘を鳴らしています。

 

それについての当ブログでも書いていますのでご覧ください。

 

www.matudakta.com

 

 経営コンサルタントとしての鈴木 貴博氏が書かれた著書も併せてご覧ください。

 

会社のデスノート

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