展示会で「電波を使わないLED高速通信」という面白い製品を見つけました。
こんにちは! 松田軽太です。
電波を使わないってどういうこと?
商品名は「LEDバックホール システム」といいます。
では、この商品の画期的な部分を説明します。
LEDを使った高速通信なので免許や資格が不要
たとえば本社ビルの近くにもう一棟ビルがあるのでLAN回線をつなぎたいけど、公道があるので、直接LAN回線を引けない時ってよくありますよね。
かといって無線LANだとセキュリティの問題や通信速度が遅くて無理という場合も
あったりします。
公道といっても、わずか5m程度の道幅だったら「電柱の電線を伝ってLAN配線も伸ばせないだろうか」とついつい考えたりしますが、電柱は電力会社の設備なので許可を取らなければなりません。
現在は総務省の規定により「私有地以外に通信線路を敷設できるのは電力会社などの
第一種電気通信事業者」ということになっているのです。
しかし電力会社は公共性がないと電柱を伝ったLANケーブルの配線は許可してくれません。現実的な解決方法としては仕方がないのでもう一回線、新たに契約することになります。
でも、例えば向かい側の建物が倉庫でそんなに利用頻度も高くなかったりすると
「新たに回線を引くも勿体ないなぁ」と思ったりしますよね。
ところが「LEDバックホール システム」はLEDを使った高速通信なので免許や資格が不要なので手軽に利用できるのです。
なんと二つの機器を向かい合わせるだけで、LAN配線が出来上がってしまいます!
これって公道またぎで苦労した経験のある人なら画期的だと実感するはずです。
通信速度が速い
「そうは言っても、そんなにお手軽に使えるんじゃ通信速度が遅いんじゃないの?」と
心配されるかもしれませんね。
これから5Gが普及していく時代なので、今さらISDNやADSLみたいな通信速度では
使う気にもなりませんよね?
ご安心ください! 現時点での通信速度は最大で500Mbpsを実現しています。
どういう場所で使えばいいの?
スタンド式なので移動が可能というのが大きな特徴なので、例えば一定期間開催するイベントでLAN配線が必要という場合には、工事が不要なので便利です。
倉庫のようにコンクリートで囲われている場所に無線LANを施設する場合、コンクリートが電波を吸収してしまうので、たくさんのアクセスポイントを設置する必要がありますが、LEDバックホール システムはそういう心配もありません。
またLEDは直線に進むので無線LANのように全体に広がるわけではないので、セキュリティも高いといえます。
窓越しに屋内設置も可能
隣り合うビルの間を「LEDバックホール システム」でLAN接続する場合、窓際に設置して角度さえ合えばLAN接続ができます。
まだ発売されたばかりでマイナーな商品ですが、もし有線でのLAN配線が難しい場所でLANを組む必要があるなら「LEDバックホール システム」を利用してみると良いでしょう。
関連する記事のリンクも貼っておきます。
■開発した株式会社三技協のサイト
https://www.sangikyo.co.jp/article_service/led/
https://www.sangikyo.co.jp/blog/170404index.html