アベンジャーズ/エンドゲーム|映画|マーベル公式|Marvel
アベンジャーズ エンドゲームを鑑賞しました。
こんにちは! 松田軽太です。
アベンジャーズ エンドゲームの感想ですが、率直に言って・・・スゲー面白かったです!
「ネタバレにならない範囲でどういうことを書けるだろうか?」と試行錯誤しながら書いてみます。
ルッソ監督、ありがとう
まずはルッソ監督に拍手を贈りたい気持ちです。
アンソニー・ルッソとジョー・ルッソの兄弟で映画監督をされています。
ルッソ監督は2014年の『キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー』から参加された監督です。
僕自身、キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャーを観たあたりから「マーベル映画って、ただのヒーローアクション映画ではなくなってきたんだな」と実感しました。
シリアスな人間関係と作品に散りばめられたらユーモアとのバランスが絶妙な配合なのです。
このあたりのバランス関係はルッソ監督だからこそのセンスなのだと感じます。
マーベル映画の特徴
アイアンマンから始まったマーベルシネマテイックユニバーシティですが、とうとうこれをやり切ったのだと思うと感慨深いです。
もともとマーベル映画は20世紀Foxが制作していましたが、マーベル映画として独立しました。
その第一作が2008年の『アイアンマン』でした。
そしてそれ以降も『ハルク』、『キャプテン・アメリカ』、『マイティ・ソー』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、 『アントマン』、『スパイダーマン』、『ドクターストレンジ』、『ブラックパンサー』、『キャプテン・マーベル』
といった作品のキャラクターが徐々に増えていき、アベンジャーズという世界感の中に紡がれていきます。
もちろん、それぞれの作品はそのキャラクター達が活躍する独自の世界を構築しています。
そしてアベンジャーズでは、それらのキャラクターごとの世界感を引き継ぎながらも、ヒーローキャラクター達が、アベンジャーズという異種総合格闘技のような世界で活躍するのです。
アイアンマンの凄さ
中でも『アイアンマン』という作品はエポックメーキングでした。
特に主演を勤めるロバート・ダウニー・Jrがコミック原作の映画を主演するというは、当時の映画ファンにとっては予想外でした。
それまでのロバートはシリアスな映画作品にしか出演しない個性的な演技派俳優だったのです。
またドラッグ問題も抱えており、マーベル映画のヒーロー役には、およそふさわしくない経歴だったのです。
今やロバート・ダウニー・Jrといえば全世界で「トニー・スターク」の認識となるくらいのハマり役です。
当時、アイアンマンという作品を引っさげてマーベルスタジオは独立した映画会社への道を探っていました。
マーベルといえばスパイダーマンがズバ抜けて知名度が高いのですが、それに比べるとアイアンマンはアメリカ以外では、マイナーな作品だったのです。
スパイダーマンの参戦
アベンジャーズという作品を追いかける中で、僕が驚いたのは途中からスパイダーマンが途中から参戦したことでした。
スパイダーマンはマーベル作品ではズバ抜けた知名度ではありましたが、映画の権利はソニー・ピクチャーズが持っていました。
しかしソニーが作るスパイダーマンはあまりヒットせず、そのお陰でスパイダーマンはマーベルスタジオに権利が戻ってきました。
スパイダーマンは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から参加しています。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』はアベンジャーズで活躍したキャプテン・アメリカ組とアイアンマン組が仲たがいする内容です。
「この中に今さらスパイダーマンを不自然ではなく組み込むことなんて出来るのか?」と、当時、心配になったのを覚えています。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティ・ソー、ハルクという4大ヒーローが組み合わさったアベンジャーズでさえ「よくこれだけの有名ヒーローを一緒にできたな」と感心しました。
が・・・そこに唐突に超大物ヒーローのスパイダーマンをぶち込むなんて、大人の都合もいいところで「今までのアベンジャーズの世界感がぶち壊しになるんじゃないの?」って心配になるのも当然でしょう。
『エイリアン vs プレデター』 みたいなトンデモ作品っていろいろありますからね。
しかし、その心配は杞憂におわり、スパイダーマンどころか、その後もアベンジャーズに参加するヒーローはブラックパンサーやらドクターストレンジなど、どんどん増えていったので、段々とアベンジャーズにヒーローが増えていくことに慣れていきました。
マーベル・シネマティック・ユニバースの功績
やはりここ数年の映画業界で画期的だったのは、アベンジャーズに代表するマーベル・シネマティック・ユニバースでしょう。
これだけの単独作品と、その中の超有名ヒーローを同じ映画の中に組み込み、そして各ヒーローの特徴を活かしつつ、しかし、アベンジャーズという独立した作品として成立させ、尚且つ、個別の作品をまだ観ていない観客も楽しませるという要求は、もう無理ゲー以外の何モノでもありません。
もし仮に皆さんが、こんな要求をされたらどう思いますか?
例えばコカ・コーラとスプライトとファンタとドクターペッパーとジョージアとQooといろはすを混ぜて、それぞれの美味しさを活かしながら、新しい飲料を開発するようなものです。
そんか企画、聞いた瞬間に「無理っす!」と断りますよね?
アベンジャーズという映画のシリーズは、まさにその無理ゲーを克服した映画作品なのです。
ヒーロー映画界に与えた影響
マーベル・シネマティック・ユニバースの大成功の影で困ったのはDCコミックでしょう。
DCコミックはマーベルと共にアメリカを代表するコミック出版社です。
スーパーマン、バットマンという、これまた超大物ヒーローが名を連ねます。
ダークヒーロー映画のDCコミック
DCコミックで大成功したのは、クリストファー・ノーランが監督した『バットマン』シリーズでしょう。
特にバットマンの第二作目の『ダークナイト』はヒーロー映画とは思えないくらいの重厚な世界観で「ヒーロー映画で、ここまでシリアスな表現できるんだ」と世界中が驚きました。
しかし、その後もスーパーマンをシリアス路線に持っていったあたりから「シリアスなヒーロー映画に対する胃もたれ」を感じはじめました。
バットマンという一品モノであれば、重厚ヒーロー映画ということで、消化できたのですが、その流れにスーパーマンを持っていくことに違和感を感じたのです。
しかもスーパーマンって、赤いマントに青いスパッツみたいな脳天気で酔狂なコスチュームに胸のど真ん中に「S」って入ってます。
これをシリアス路線に持って行くのは、ちょっと無理すぎですよね。
そしてマーベル・シネマティック・ユニバースの大ヒットでDCコミックも同じ様なヒーロー大集合路線に走ります。
まぁ、お馴染みのヒーロー達が大活躍してる方が観る方も作る方も楽しいですよね。
そんな感じで、マーベル・シネマティック・ユニバースはライバル会社のDCコミックにまで、影響を与えた作品だったのです。
それでもヒーロー映画は続く
『アベンジャーズ エンドゲーム』でまずは一区切りついた感じでしょう。
まずは『アベンジャーズ』シリーズがここで終了したことを感慨深く思いながら、この10年を映画作品と共に、自分の人生を振り返ってみたいと思います。
しかし、それらの感傷とは別に映画界は今後も新作を作り続けるというコンテンツメーカーとしての宿命があります。
これからマーベルスタジオが手品で我々、観客を楽しませてくれるのか期待したいと思います。