前回に引き続き『入山章栄・安田洋祐の業界未来図鑑』から「自動運転は、社会をどう変える? 4つの予言」について考えてみます。
こんにちは! 松田軽太です。
経営学者の入山章栄氏と経済学者の安田洋祐氏の両氏によると、大阪万博が開催される2025年には自動運転が浸透しているのではないか、との見方をされいます。
ということはあと5〜6年後なのでほんのちょっと先です。
まぁ、その真偽はともかくとして、興味深いのは「もしも、自動運転が普及したら?」という近未来の変化を想像することでしょう。
自動運転車が普及するとホテルなどの宿泊施設がダメージを受ける
入山章栄氏によると「自動運転車が普及するとホテルがつぶれる」と予測しています。
まるで『風が吹けば桶屋が儲かる』みたいな話ですね。
入山氏の予測はこうです。
「レベル4」なんかが出てくると、間違いなくこれが起きると思ってます。
ある駐車場会社の調査結果によると、駐車場にクルマを止めてドライバーがしていることのトップ5に、昼寝とか仕事が入っています。
クルマって閉ざされた空間なので、自分のしたいことが自由にできる。
つまり、究極のプライベート空間なんですよ。
自分で運転しなくてはいけない今は駐車場に止める必要がありますが、完全自動運転が実現すれば、勝手に運転してくれるから、移動しながら好きなことができる。
完全自動化したクルマなら、ホテル代わりにも使えます。
自動運転のクルマがあれば、移動しながら宿泊もできますよ。
夜の11時ぐらいにクルマに乗って後はガーッと寝ていればいい。
朝起きたら、出張先に着いています。ビジネスホテルは自動運転に取って代わられる可能性があると僕は思っています。
この予測を読んだら「う〜ん、あり得るかも」と思いました。
昨今は外国人旅行客も増えて、出張した時にホテルが満室で予約できなかったことがあります。
自動運転の車であれば、まるで夜行バスのように夜中に車の中で寝て、翌朝、目が覚めると目的地に着いているワケです。
これって超便利じゃないですか?
しかも目的地の最寄り駅ではなく目的地のすぐ近くですから。
自動運転のタクシーが地方を救う
これから先、高齢者ドライバーの運転免許証返納が増えていくと、高齢者が移動手段に困る可能性が高くなります。
そもそも現在でもドライバー自体が不足しています。
特に地方の高齢者は「移動弱者」に陥る可能性があるのです。
その問題を解決してくれる可能性があるのが、自動運転タクシーなのです。
自動運転が普及すると「住宅革命」が起こる
自動運転タクシーまでは想像がつきますが「自動運転と住宅革命」は意外するぎる組み合わせです。
こちらも記事から引用すると・・・
今、日本の都市は駅前中心に経済が成り立っています。
マンションでも一軒家でも、駅近の物件価値が高く、駅から同心円状に価格が下がっていきますね。
でも自動運転が浸透したら、鉄道を利用しなくてもいい。
駅から遠い物件でも、住宅を安い価格で買った分、自動運転のクルマを1000万円で買えばいいっていうことになります。
田舎の辺ぴなところでも、むしろ「景観がいい」とか、別の価値が評価されるようになるかもしれませんね。
これを読むと納得できます。
自動運転の自動車が仮に1000万円しても、地方の地価や物価が安いところに住めば1000万円くらいは軽く元がとれる可能性が高いです。
もはや住宅は駅前である必要がなくなるんですね。
自動運転というと、単に運転手が不要になるというくらいしか思いつかなかった
のですが、実際には僕たちが思いもつかない利用方法が開発されるかもしれませんね。

2022年の次世代自動車産業 異業種戦争の攻防と日本の活路 (PHPビジネス新書)
- 作者: 田中道昭
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る