松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

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【Access初心者向け】Excelに慣れた人がAccess(データベース)を使うとものすごく使いにくいと感じる理由

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「Excelはもうそれなりに使えるようになったから、次はAccessでも使ってみようかな」と思ったりしたことはありませんか。

 

こんにちは! 松田軽太です。

 

特に「Excelはそこそこ使えるようになったから、次はAccessを使ってもっと仕事の効率化をしたいな」と考えると、ExcelとAccessの構造的な違いという壁に阻まれるのです。

 

実際のところExcelに慣れている人の方がデータベース的な考え方ってなかなか馴染まないことが多いようです。

 

確かにExcelとAccessはパッと見ただけだとよく似てますしね。

 

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しかし、ExcelとAccessはまったく違うモノです。

 

それは何故か?

そりゃ、ExcelとAccessが同じようなモノだったら、片方、要らないですからね。

 

Excelは表計算ソフトでAccessはリレーショナルデータベースです。
そもそも根本的に素性が違うモノなのです。

 

新宿(しんじゅく)と新宿(にいじゅく)くらいの違いがあります。

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特に理解しにくいのはExcelのシートとデータベースのテーブルの違いのようです。

まずはExcelのシートとAccessなどのデータベースのテーブルの違いを比較してみましょう。

 

シートとテーブルは何が違うのか?

Excelの大きな特徴はセル単位で設定が可能という部分でしょう。


1列目の1行目が文字で2行目が日付で3行目が数字を入力することが出来るので、非常に柔軟性が高いといえます。

 

しかしAccessのテーブルではそうはいきません。

1列目を文字列と決めたら、その列は文字しか入力できないし、数値と決めたら数字しか入力できません。

 

Excelのセル単位に何でも入力できる柔軟性の高さと比べると、なんともアタマの固いヤツだと感じることでしょう。

 

ではサンプルデータを比較しながら見てみましょう。

 

 Excelで社員マスタを作成する

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まずExcelで「ジュニーズ」というブック(Excel形式のファイル)を作成します。

そしてブックの中に「社員マスタ」というsheetを作成します。

 

「社員マスタ」の項目はつぎの5つで作成します。

 

社員コード、社員名、所属部署、入社年月日、生年月日

入社年月日と生年月日はセルの書式設定で西暦の日付形式で表示します。

 

 Accessで社員マスタを作成する

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まずAccessで「ジュニーズ」というデータベース(Access形式のファイル)を作成します。

 

そして「社員マスタ」というテーブルを作成します。

 

項目名はExcelと同じ社員コード、社員名、所属部署、入社年月日、生年月日とします。入社年月日と生年月日は日付として扱います。

 

Excelでは「セルの書式設定」で日付と設定しましたが、Accessでは「デザインビュー」で開いて「データ型」で指定します。

 

この時点で「あれ?なんか違うな」と違和感を感じませんか?


では、もう一度、ExcelとAccessの画面を並べてみましょう。

 

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見た目は色が違う程度に感じますが、、まぁ、同じですね。

 

では、まずは1行目の大野 智の「入社年月日」に名前のフリガナ おおのさとし と入れてみましょう。

まぁ、問題なく入力できますよね。

 

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次はAccessの「入社年月日」に名前のフリガナを入れてみましょう。

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あれ?変な画面が出てきましたね。

Excelではセルの書式に日付と設定しても文字を入力できるのに、Accessだと怒られます。

 

でも、データベースってそういうものです。

 

せっかくなのでFileMakerでも同じようにジュニーズというデータベースに「社員マスタ」というテーブルを作ってみました。

 

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同じように「入社年月日」に名前のフリガナを入れてみましょう。

FileMakerでもAccessと同じようにエラー画面が表示されます。

 

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このようにデータベースというものは列単位でデータ属性を設定したら、それに則ったデータしか入力できないように守ってくれるのです。

 

何でも手軽に入力できるExcelはノート代わりに気軽に使えますが、AccessやFileMakerのようなデータベースはノート代わりに使うのは無理があります。

 

データベースはデータの整合性や信頼性を守るのが仕事

だからといってデータベースソフトがExcelと比べて不便だということではありません

 

データベースは複数のテーブルに関連性(リレーション)を持たせて運用するのでヘンなデータが入っていると困るんですね。異物混入みたいなモノです。

 

だからデータベースはルールに則ったデータしか入力できないのです。

 

なんでも入力できてしまうExcelはその辺りがユルいのです。


もちろんExcelにも入力規則で縛ることはできますが、普段、自分がメインで使っていたら、なかなかそこまでしないのではないでしょうか?

 

作った本人であれば「この情報はここに入れて・・・」と自分で分かっているから、入社年月日にヘンなデータは入れませんが誰か他の人が使うとなったときに「入社年月日なんかあんまり使わないからちょっとここにメモしちゃおう」なんて思われちゃうと、せっかく今まで管理してきたデータに異物が混入してしまいます。

 

そういうのって後になって分かると、メチャクチャ腹が立ちますよね?

 

そこがExcelとのAccessなどのデータベースの役割の大きな違いなのです。


ということで今回はExcelしか使ったことがない人に向けてExcelとAccessなどのデータベースソフトの違いを説明してみました。

 

Excelだけで頑張るんじゃなくて、データベースで管理したほうが楽チンな場合もあります。下記の記事もお読みいただくと参考になると思います。

 

 

www.matudakta.com

 

Excel & Access連携 実践ガイド ~仕事の現場で即使える

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Access マクロ 入門 ~仕事の現場で即使える

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Accessデータベース 本格作成入門 ~仕事の現場で即使える

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Access レポート&フォーム 完全操作ガイド ~仕事の現場で即使える

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