松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

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『業務改善の問題地図』は業務改善という険しい道の進み方を案内してくれる本だという話

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皆さんの職場でも業務改善は大きな課題になっているのではないでしょうか?

ということで、『業務改善の問題地図』という本を読みました。

 

 

こんちにちは! 松田軽太です。

 

なぜ業務改善が大きな課題になるのかといえば、関わる人が多くて、なかなか意思統一ができないからでしょう。

 

ある偉い人は「右に行け!」というし、またある偉い人は「左に行け!」というし、そして他の偉い人は「ここで止まれ!」というしで、業務改善に関わる人は振り回されっぱなしです。

 

なぜこんな混乱が起こるのでしょうか?不思議ですよね。

 

何を改善するのかを誰も知らない

経営陣が会社方針として「我社も働き方改革を進めて、業務を効率化して利益率を上げろ」という禅問答みたいなお題目を出したとします。

 

総務や管理職は利益率を上げるというならコストを下げるということだろうという考えが真っ先に思い浮かぶでしょう。

 

なぜなら販売単価を上げたり、原料の値下げをしたり、新規に利益率の高い商品を開発するなんてことは、そう簡単にはできないことをみんなよく知ってるからです。

 

そこですぐさま思い浮かぶのが残業代の削減でしょう。

 

なので「ノー残業デー」とか、よく分からない掛け声だけの施策が実施されてしまいます。

 

しかし、誰も仕事内容そのものを見直そうとしないのです。

 

それは何故でしょうか?

 

そりゃ~、どうやって見直せば良いのか分からないからです。

 

業務改善すると誰がどんな得をするのか分からない

仕事内容は何も変わらず、しかし「残業代は削減しろ!」という掛け声だけの働き方改革に参加したところで、誰にメリットがあるのでしょう?

 

せいぜい総務が「昨年よりもこれだけの金額の残業代を減らせました」という名ばかりの報告書が作られるだけでしょう。

 

下手に仕事のやり方を変えようものなら「長年、先輩方が築き上げた仕事をやり方をお前みたいなヤツが勝手に変えて良いと思ってるのか!」と古株社員から文句を言われてしまいます。

 

そんな面倒に巻き込まれるのはまっぴら御免ですから、誰も何も言わなくなるのです

 

無駄な作業を指摘すると怒り出す人々

改善作業で効果的なのは「ムダな業務を止める」ことでしょう。

 

誰が何に使ってるのか分からない集計表なんか、さっさとやめたいと思ってたとしても、無責任な管理職は「念の為、作っておいてくれ」と現状維持を考えるでしょう。

 

その管理職もおそらくもう使われてないのは薄々、気がついていたりしますが、それを廃止したことで何かトラブルが起こった時に責任を取るのがイヤなのです。

 

だから、せめて自分の任期の間は何事も起こらない方が良いのです。

 

『業務改善の問題地図』は景色合わせに最適

というワケで『業務改善の問題地図』には、業務改善が進まない理由が分かりやすく解説されています。

 

誰もが「そうそう、ウチの会社もこんな状態なんだよな!」と読みながらブンブンと頷くことでしょう。

 

そう、この本を読むことで、業務改善がなかなか進まない理由をみんなで共有することが出来るのです。

 

この本で描かれている「あるある」体験は読むと非常に共感しますが、ではアナタが誰かに話して同じ共感を得ることができるしょうか?

 

きっとこの本を読むことで得られるのと同じ共感を持ってもらうのは難しいでしょう。

 

それであれば、この本をみんなに読んでもらった方が効果があると思います。

 

そのように関わる人たちの景色合わせにも、この本は効果を発揮するのです。

 

業務改善の道は険しいけど、避けては通れない

前半は業務改善がなかなか進まない理由を見に覚えがありそうなリアルな事例に基づき解説してくれるので、きっとアナタは悶絶しながら読むことになります。

 

しかし、この本の素晴らしいところはただの「あるある」話だけではないところです。

 

後半からは業務改善を進めていくための具体的な方法が解説されています。

 

それはまるで業務改善という険しいジャングルの中を歩いていくための地図のような役割をしてくれます。

 

まぁ、詳しくは本書を楽しみながら読んでみて下さい。

 

いずれにせよ労働人口減少にまっしぐらな日本の会社では、やる必要のないムダな仕事なんかしている余裕はまったくないのです。

 

問題意識を持った人たちが、頑張って変えていくしかありません。

 

より良い社会になることを気がついたみんなで目指していきましょう。

 

 

 

www.matudakta.com

 

 

 



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