こんにちわ! 松田軽太です。
今回はくじ引きで分譲マンションの理事長を決めるのはヤバいというお話です。
まぁ、実は僕がくじ引きで理事長になってしまったんですけどね。
ところで皆さんは、マンションの理事長ってどんな存在だかご存じですか?
おそらく「なんかわからないけど、なるとメンドクサい外れの役割」といったところではないでしょうか?
そうです、驚くほどメンドクサイんです!
分譲マンションの所有者で管理組合というのを作ります。これは国土交通省が決めた法律で強制的に参加させられることになっているので、イヤだといっても断れません。
例えば100戸のマンションだとして、そのマンションを100人が住む小さな町だとします。
理事会は町議会で、理事長は町長さんです。
町長さんということは、その町の運営に対して権限が与えられます。
アメリカで言えばトランプ大統領になったようなもんです。
しかしある日突然、くじ引きで理事長になった僕はそもそもマンションの運営なんてどうやるか知りません。しかし権限だけは与えれるので、ものすごく不安になります。
住民から徴収している管理費は年間で2000万円です。その外に12年ごとに行う大規模修繕の積み立て金は億単位の金額です。
理事長はその巨額のお金を有効活用しなくてはいけないのですが、そんな大金は見たこともないので、どうしていいやら分かりません!
それを優しくナイスにフォローをしてくれるのが管理会社です。
実際、マンションの廊下などの共有部の電気料金の支払いとか細かい面倒な事務作業は管理会社が行います。
なので通常の運営は管理会社にお任せします。そのために安くない管理費を払ってるんですから。
しかしそれ以外の修繕といったことは理事長が承認しなければ支払いされません。
そのため管理会社は理事長に気に入られて、信頼を得ようと面倒をみてくれます。
しかし、その信用が度を越すと、あとでエライ目に遭うので注意が必要です。
また多くのマンションでは理事会役員は一年単位で全員交代になります。
これがまた管理会社に都合がいいのです。
何故なら理事長の仕事がなんとなく分かったところで期限が来て、他の人に交代するので何年経ってもド素人集団なので、いくらでも丸め込むことができるんですから。
政治家の世界でも大臣は実務経験がないからっていうので官僚が全部仕切ってたりしてますよね?
そうなんです、管理会社にとっては、理事会って無知の集団であって欲しいのです。
もし、今も理事長をくじ引きで決めているマンション理事会だったら、即刻、改めた方がいいでしょう。
くじ引きで理事長を決めるというのは、会社に置き換えると、くじ引きで社長を決めるようなものです。そんな会社なんてありませんよね?
マンションは管理会社の資産ではなく住んでいるみんなで共有している資産です。自分たちで資産を管理するという意識が数十年後に大規模修繕の費用が不足する貧乏マンションになってしまうリスクを減らすことになるんですね。