松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

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【漫画】デビルマンが何年経っても名作である理由

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デビルマンといえばマンガ好きな人であれば知らない人はいないともいえる名作中の名作です。

こんにちは! 松田軽太です。

デビルマンは海外にも沢山のファンがいて、世界中で愛されています。

ということで超久々に元祖・永井豪のデビルマンを読んでみました。

デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマンは時代を超えて愛されている

デビルマンは少年マガジンに1972年から1973年まで53話が連載されました。
かれこれ40年以上前の作品です。

もちろん最近のマンガと比べれば絵は古いし、書き込みは少ないし、背景も緻密ではありません。

しかし不思議なことに読み出すと止まらないのです。
なんというか演出手法とか、そういう小手先のテクニックではない作品から溢れ出す鬼気迫る迫力があるのです。

おそらく連載当時ではかなり物議を醸し出したと思われる残酷シーンもありますが、現代のマンガと比べれば生温いと感じられるかもしれません。

実はデビルマンの持つ残虐さは、絵としての描写ではないのです。
誰しもの心にある醜さや愚かさや人間の本質的な残酷さが描かれているところが、40年の時を超えて読み継がれる理由なのでしょう。

もしデビルマンを浦沢直樹がリメイクしたとしたら

デビルマンは単行本では、わずか5冊です。
数十巻もある最近のマンガと比べると少なく感じます。

しかしこの冊数の少なさが最近のマンガには感じられない濃密さを醸し出しているのです。

特に伝説と化している最終回は、幻想的ですらあります。

例えばデビルマンを浦沢直樹がリメイクしたら緻密な演出と多数の登場人物で数十冊になるでしょう。
現代的な演出方法でリメイクすれば作品としての完成度は高くなるかもしれません。
反面、オリジナルのデビルマンのもつある種の迫力は表現できないのではないかと感じます。

事実、同じ永井豪によって絵が描われたデビルマンレディーは絵も細かいし設定も現代風です。
が、残念ながら、デビルマンほどの長きに渡り読み継がれることはないでしょう。

おそらくあの時代の空気感が独特の迫力を生み出しているのでしょう。

エヴァンゲリオンはデビルマンから着想を得ていた

そういえば庵野監督のエヴァンゲリオンは、デビルマンから着想を得たといいます。

tsutaya.tsite.jp

ところで、永井の漫画は多くのクリエイターたちに影響を与えている。
たとえば、『新世紀エヴァンゲリオン』は様々な面で、『デビルマン』からインスパイアされたものがあると言われている。
「僕は『エヴァンゲリオン』を観たとき、特にそうは思わなかったんだけど、庵野(秀明)さんには直接言われました(笑)。
エヴァンゲリオンのあのスタイルはデビルマンですから、と。あ、そうなの?って(笑)」

ある意味で庵野監督もエヴァンゲリオンの制作中は精神的に追い込まれながら作ったといいます。
だからあの独特の世界観が生まれたのでしょう。


両作品に共通するのは、作者のストレスが作品として昇華している部分だと感じます。

もしまだオリジナルのデビルマンを読んだことがないのであれば、一度は読んでおくべき名作マンガです。

特に小学館から発売されている「デビルマン-THE FIRST- (復刻名作漫画シリーズ)」は雑誌と同じ大きさの本なので迫力もあり、連載当時の雰囲気を味わうことができます。
これから読むのであれば、このシリーズがオススメです。

デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマン-THE FIRST-(ザ ファースト) 2 (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマン-THE FIRST-(ザ ファースト) 2 (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマン-THE FIRST-(ザ ファースト)  3 (復刻名作漫画シリーズ)

デビルマン-THE FIRST-(ザ ファースト) 3 (復刻名作漫画シリーズ)

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