松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。このブログでは読んだ本など思いつくままに書いています。

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なぜ経産省が「2025年の崖」と警告しているのか?

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IT業界の界隈では経産省が発表した『DX(デジタル変革)レポート』が大きな話題になっていますね。

www.meti.go.jp

 

こんにちは! 松田軽太です。

 

ということで「2025年の崖」について書いてみます。

 

なぜ経産省が「2025年の崖」と警告しているのか?

経産省が『2025の崖』と敢えて提言しているのは、なかなか企業の経営者が、レガシーシステムの危険性に気が付かないからなのです。


実際、経団連で上位の役職に就いているような立派な経営者でも、レガシーシステムが引き起こす危機がさっぱり理解できていないのが現実です。


だから経産省が口火をきって、危機を周知することにしたのです。

 

経産省としては、レガシーシステムを放置することは、1980年代の不良債権問題に端を発する金融危機と同じくらい、国益を損ねる可能性があると考えています。


情報システム版の不良債権問題なのです。

 

不良債権問題は当初、民間の問題だからと役所は不介入してだが、ほっておいたら20年も景気低迷してしまったという反省が経産省の中にあるといいます。

 

外国人ではレガシーシステム問題を『テクニカルデッド』と呼んでいます。


保守運用だけし続けて延命するだけの死んだ技術ということなのです。

 

なぜ2025年の崖なのか?

なぜ2025年の崖なのかというと、期限をつけないと企業は予算取りしにくいからです。

ちょうどSAPの2025年問題とも重なるので、経営者にも伝わりやすいというのもその理由です。

 

また2000年代の前半に導入したシステムも2025年になれば、稼働後、20年経ったレガシーシステムになっています。


また2025年くらいになると、オリンピックや万博などの国を揚げてのイベントも一段落しているころでしょう。

 

だから問題提起して世間を煽るには2025年がちょうどいいのです。

 

2025年の崖には二種類ある

ひとつは30年から40年も使い続けているメインフレームの本当に古いシステムの延命です。これが約20%くらい。


もうひとつは2000年問題や2007年問題あたり導入された古いERPの延命です。これが約40%くらい。

 

特に2つ目の場合、経営者の大きな間違いは「我が社は最新のERPを導入している」と思い込んでいるが、新陳代謝の速いIT技術の世界では10年も経ったら、時代遅れなのだと気が付いてないという認識のズレが大きな問題でしょう。

 

実はIT投資が進まない大きな理由は2つ目の「自社のERPがまだ最新鋭だと勘違いしている」ことが大きな原因だと経産省では考えています。

 

IT予算の9割がレガシーシステムの保守で消える

システム保守料で予算の9割を使っています。


ある大手食品メーカーでは基幹システムを再構築したら、使ってない機能の8割を捨てられて身軽になったのです。


実は多くの企業も使ってない機能に無駄な保守料を払っているはずなのです。


使ってもいない8割の機能の保守にIT予算を垂れながすのは無駄ですよね?

まずは捨てることが初めの一歩となります。

 

そして今、大ヒットしているRPAの導入でも、レガシーシステムと無駄な仕事もありきのままで、運用するとさらに身動きがとれなくなる可能性が高いのです。
(「2025年の崖」がもっと大きな崖になる)


RPAを導入するなら、その機会に業務棚卸を実施して、無駄な仕事を捨てましょう。

  

5Gが世界が来る前になんとかしたい

2020年代になると、5Gが世界中で普及します。
そうなるとIotが新興国でも導入されるので、製造業の劇的進化が始まると予測されます。

 

自動運転技術も5Gという高速回線があることで実現できる技術です。

 

現在はAmazonやAppleなどのGAFAにコンシュマー系のプラットフォーム事業を牛耳られたが、このままでは5G普及後は製造業が新興国に負ける可能性が高いのです。

 

日本にとっての問題は、5G普及後の製造業で負けることです。


ここが負けたら、日本には未来がないと言えるくらいの一大事なのですから。

 

すでに中国などで新しく作られている製鉄所はAIで需要予測など最新の技術が搭載されています。

日本の製鉄所は、いくら企業が合併して登記簿上では大きくなっても、製鉄所はAI導入前の昔ながらのままなのです。


普通に考えたら、こんなの勝てるわけがないですよね。

  

ウォーターフォールからアジャイルにシフトする

これからの日本のシステム開発はウォーターフォールのようなITベンダー丸投げから、
アジャイルで自社にジャストフィットしたシステムを作るべきです。

 

変化の速い時代はアジャイルでないと乗り越えられません。

 

アジャイルは、いうなればトヨタのカイゼン活動みたいものです。
日本人の気質にあっているのです。

 

アジャイルで開発するなら、ITベンダー丸投げでは無理です。自社内でIT人材を育成することが大事なのです。

  

5Gの時代に備える

あらゆる企業の事業の核にITシステムが必須になるのが5Gの時代です。


ITシステムが裏方の事務処理を行うだけでは世界との競争に負けてしまいます。
それが理解できない企業は生き残れないのです。

 

となるとITを理解できる経営者を増やさないといけません。

 

問題は人材不足でIT人材が育成できないことなのです。


人が足りないからと外国人を連れてきても、日本語を理解できなければ
アジャイルでのシステム開発は無理ですしね。


(ウォーターフォールなら設計書通りに作ればいいので、外国人でもなんとなったんですがね…)

 

 

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