今回はJustSystems(ジャストシステム)のサービスについて調べてみました。
こんにちは! 松田軽太です。
JustSystems(ジャストシステム)といえばパッと思い浮かべるのは「一太郎」でしょう。
その昔、日本語ワープロソフトとして一世を風靡した優れたソフトです。
ちなみに今でも一太郎は順調に進化していますよ。
しかし今回、ご紹介するのは一太郎ではなくて、JustSystems(ジャストシステム)の開発しているWEBデータベースです。
UnitBaseは地味だけど良い製品
誰でも簡単に使えるWebデータベースの代名詞といえば、サイボウズ社のkintoneですね。
なんせ1万2000社もの導入実績があります。
kintoneの他にも使い易いWebデータベースにはJustSystems(ジャストシステム)のUnitBaseというサービスがあります。
実は僕の知り合いの会社では、意外にkintoneではなくUnitBaseを導入されていると知り、「UnitBase、イケてるよ!」と評価も高いようなので興味が湧いたのです。
では何故、kintoneではなくUnitBaseなのでしょうか?
UnitBaseはオンプレで使えるのが売り
kintoneとUnitBaseの最大の違いはkintoneはクラウドサービスですが、UnitBaseはオンプレで利用できます。
ちなみにオンプレとは自社でサーバー機器を用意して運用するということです。
クラウドサービスの場合はサーバー機器を自分で用意する必要はありません。
情報漏洩リスクを考えると、クラウドサービスを敬遠する会社もありますから、オンプレで使えるUnitBaseはそこがkintoneとの差別化ポイントになります。
もちろんAWSを利用すればUnitBaseもクラウドで運用することは可能ですけどね。
オンプレ運用が普及を妨げているのでは?と思うこと
・・・とはいうものの、UnitBaseの主要な利用者は情シスではなく、総務とか営業といったユーザー部門です。
ユーザー部門が求めているのは、自分たちでも手軽に使えるWebデータベースです。
特に営業部門だと外出先でも使える営業支援システムを求めているハズです。
いくらWebデータベースという製品部分が使い易くても、運用するとなった時にサーバー機器を用意したり、あるいはAWSなどのクラウドサービスを契約するということになれば、すぐに試すことができません。
サーバー機器の用意やAWSの契約なんて作業はユーザー部門が自分だけでは出来ないので「めんどくさい」と判断されて、採用されないと思います。
その点、kintoneは「ちょっと使ってみたいな」と試用を申し込んだらすぐに使うことができます。
特にユーザー部門に使ってもらいたいサービスであれば、この「使いたいと思ったら、すぐに使える」という部分が重要なのです。
kintoneは今や社内システムの基盤だといえる
kintoneとUnitBaseの機能面でも違いがあります。
kintoneには沢山のプラグインがあり、それらのサービスを活用することでkintone自体にない機能を補うことができます。
またそれ以外にもkintoneはJSでカスタマイズすることも可能です。
つまり今やkintoneは社内システムの基盤ともいえる存在になっています。
例えばkintoneの場合、基本機能だけだとWebデータベースなので帳票作成が苦手です。しかし、まだまだ定型帳票の需要は多いですよね。
その場合、kintoneは帳票作成の強いプラグインをトッピングすることができます。
そこがkintoneの良さで、まるでラーメン二郎のようにニンニク・アブラ・ヤサイマシマシのトッピングが可能なのです。
UnitBaseはすべての機能がオールインワンで揃う
対してUnitBaseは製品内の機能がすべてです。
ではWebデータベースだから帳票作成は苦手なんじゃないの?と思うかもしれませんが、これが驚いことに帳票作成が非常に優秀なのです。
帳票の設計はExcelで行い、それをUnitBaseにアップロードすることで帳票設計ができるので、専用ツールの知識が不要で、とっつき易いのです。
またJustSystems(ジャストシステム)が開発していることもあり、検索機能が非常に強いのです。
このあたりはコンセプトベースというファイル検索システムを開発しているだけのことがあります。
もちろんUnitBaseでは権限を設けることで、閲覧制限をかけることも可能です。
なのでkintoneのようにプラグインを選ぶ必要がないのです。
おそらく実際に使ってみると「けっこう便利じゃん」と感じるのでしょう。
またライセンス体系も同時接続ライセンスなので、ユーザーごとに契約する必要もありません。
例えば社員が100人いたとしても、100人が同時に使うということは少ないのではないでしょうか。であれば、利用するユーザーが多くなってくるとUnitBaseはコスパが高くなります。
クラウド版のUnitBaseを始めるべきだと思うけどなぁ~
このようにUnitBaseは機能面ではなかなか良い部分が多いのですが、しかし「試しに使ってみようか」と思い立った時に使えないのが非常にもったいないのです。
これがkintoneと同じように、その場で試用を申し込んだら、すぐに使えるようになれば、もっと良さが伝わるでしょう。
また1ユーザーの月額1500円でクラウドサービスとして使えれば、営業部門のSFAとしてもすぐに使えます。
実はJUST.SFAというサービスもあり、こちらはクラウドサービスです。
なので、UnitBaseもやろうと思えばクラウドサービスで提供することは可能なのだと思いますが、どうなのでしょうね?
まぁ、そうなるとUnitBaseとjust-SFAでカニバリズム(共食い)が起こるかもしれませんが・・・。
そしてUnitBaseのライセンス数が増えてきて、費用負担が気になりだしたユーザーがいれば、その時にオンプレ運用を提案すればいいのになと思うのです。
やはり今の世の中、クラウドファーストです。
そこにオンプレでも運用可能という要素があることで差別化になるのですから。
Just-office(ジャスト・オフィス)はVBAが動かすことができる
JustSystems(ジャストシステム)のoffice系ソフトは実は一太郎だけではありません。
Just-office(ジャスト・オフィス)という製品があるのです。
この製品、ハッキリといえばMicrosoft officeの互換ソフトです。
office互換ソフトにはLibreOfficeといったソフトがありますが、多くの互換ソフトはあくまでもワードやExcelのファイルも開いて編集できるというところまでです。
Just-office(ジャスト・オフィス)がこれらの互換ソフトと明確に違うのはVBAマクロの実行までできるという点です。
事務作業で使うのであれば、既に実務で運用されているVBAマクロを実行できるか出来ないかというのはものすごく大きな違いです。
このVBAがを実行できるという点が最大の魅力だと思います。
そしてJustSystems(ジャストシステム)は見た目もExcelそっくりなので、言われなければ気がつかないかもしれません。
実はこのJust-office(ジャスト・オフィス)こそがユーザー部門の接点になるハズなのです。
この顧客接点を上手く使って、さらにUnitBaseがクラウドサービス化されれば、もっと多くのユーザーにUnitBaseが高く評価されると思うんですよね。
なので、ちょっと「もったいないなぁ~」と感じます。
おそらくkintoneが普及した要因の一つにサイボウズofficeという数万ユーザーという顧客接点があったのも大きいと思いますから。
ということで、今回は割りといい商品を出していると思うのに、いまいちメジャーになれていない感じがするJustSystems(ジャストシステム)を応援してみました。
ところで徳島県の名物といえば金ちゃんヌードルでしょう!
ちなみにJustSystems(ジャストシステム)の本社は徳島県にあります。
そして徳島県の名物といえば徳島製粉という会社の「金ちゃんラーメン」です。
むかしながらの味わい深いカップ麺なので、カップヌードルとは違った美味しさを楽しめます。(実は金ちゃんヌードルファンなのものでして…)