今回は「ローコード開発で器具管理システムを作ってみる」ということをやってみました。
さっそくですが画面イメージはこんな感じです。
こんにちは! 松田軽太です。
きっかけはTwitterでこんな悩みが流れてきたことです。
なんちゃって器具管理システム作り始めたけど、やはり識別するために採番が必要なのかな🤔貸出してるかどうかの判別だけじゃなくて履歴管理もしたいとなると…🤔
— しるる (@sirururun) 2020年12月12日
こういう器具の貸し出しといったちょっとした管理システムって、なかなか予算がつきにくい部分ですよね。
ちょっとした管理システムであっても、外注したら百万円くらいはあっという間にかかります。
それであれば思い切って内製化にチャレンジしてみると良いでしょう。
内製化・・・IT版のDIYということです。つまり自分の手で作るのです。
ということで、今回は分かりやすくするためにエヴァンリオンの貸出管理をすることにしました。
システムのイメージを手書きしてみる
そのためには、まずどんなシステムがあったら良いのか?を書き出してみるとイメージが湧いてきます。
今回の器具管理システムでは、こんな感じで画面イメージを手書きしています。
この情報を参考に器具管理システムを作っていきましょう。
器具管理システムの目的を整理する
器具管理システムの目的はなんでしょうか?
自分の中でまずは「何をしたいのか?」を整理するのは大切なことです。
何も考えずに作り出すと、やっているうちに「あれ?なんでこんなんなっちゃったんだろ?」という風に迷走することはよくあります。
①器具の種類と数を管理したい。
②誰にいつ、どの器具を貸し出したのかを管理したい。
③貸し出し履歴を持ちたい。
④未返却になっている器具が分かるようにしたい。
ますはこんなところでしょうか。
必要なデータベースと項目(フィールド)を考える
上記の管理目的をするために必要となる情報を想像してみます。
まずは貸し出し履歴が分かるようにするのが目的なので貸出データを蓄積するデーrタベースが必要ですね。
そして管理したい器具を登録する器具マスタも必要ですね。
さらに「誰に貸したのか」を管理したいので、社員を登録する社員マスタが必要ですね。
さっそく実際に作ってみる
では実際に作ってみましょうか。
今回はFileMakerというローコード開発ツールで作ってみます。
(データベースソフトだったら、まぁ、何でも良いです)
貸出データの項目(フィールド)はこんな感じにしてみました。
器具マスタの項目(フィールド)はこんな感じにしてみました。
社員マスタの項目(フィールド)はこんな感じにしてみました。
リレーションシップを設定する
必要なデータベースを作成したら、リレーションシップというデータベースの関連性を設定します。
次は画面を作ってみる
では、次に画面をつくっていきましょう。
メニュー画面
メニュー画面には各画面に移動するためのボタンを設定します。
画面で使っているアイコンはフリーでいろいろあるので利用させてもらってます。
各機能の画面を作ってみる
次に各データの画面です。
基本的に画面構成はレコードを一覧表示するようにします。一覧表示はデータを表示するだけで入力は制限します。
データを登録や修正する場合は詳細画面に移動して行うようにします。
貸出データの一覧表示
貸出データの詳細画面
器具マスタの一覧画面
器具マスタの詳細画面
社員マスタの一覧表示
社員マスタの詳細画面
これで必要な画面は作成できました。
貸し出しする時に「貸出票」を発行する
さて管理はこれで出来るようになりますが、貸し出した相手にも貸出票を渡しておいた方が良いでしょう。
ということで貸出票を印字します。
今回はデータベースの種類と項目(フィールド)と画面と帳票のイメージのみの紹介になりました。
「どんな画面が必要になるんだろう?」という部分の参考になればと思います。
こちらの記事でも作り方をご紹介していますので、宜しければどうぞ!
もっと具体的に業務システムの作り方を知りたい!と思ったら、下記の本を読んでみることをおすすめします。

小さな会社のFileMakerデータベース作成・運用ガイド Pro 15/14対応 (Small Business Support)
- 作者:富田 宏昭
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 大型本