松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

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成城石井の商品はローソンの救世主になるか?

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ローソンから「2019年1月19日から高級スーパーとして人気のある成城石井の商品を扱う」というニュースが流れてきました。

 

www.lawson.co.jp

 


こんにちは!松田軽太です。


成城石井の商品は高品質であり固定ファンも多いと聞きますが67店舗と店舗数が少ないので、興味があってもなかなか手に入れることができませんでした。


しかしローソンの3300店舗で扱うということであれば、かなり買いやすくなりますね。


ところで何故、ローソンという庶民的なコンビニで成城石井という高級スーパーの商品を扱うことが出来るのでしょうか?


そこにはローソンの置かれた厳しい事情があります。


2016年に発刊された大前研一氏の著者「ビジネスモデルの教科書」でもローソンの成長戦略として成城石井の商品を扱うべしと指南されていました。

 

 

大前研一「ビジネスモデル」の教科書

大前研一「ビジネスモデル」の教科書

 

 

ちなみに大前研一氏は日本一、頭のキレる経営コンサルタントとして知られています。

かつては世界的な大手コンサルタント会社のマッキンゼー日本支社長を務めていたほどの人物です。

マッキンゼー出身の有名人にはディー・エヌ・エーを創業した南場智子さんや勝間和代さんがいます。

 

現在はビジネス・ブレークスルーという教育機関を運営しており、日本の人材育成に力を入れています。

www.bbt757.com


まず、ローソンの状況ですが、2015年にファミリーマートとサークルKサンスクが統合しました。


それによりコンビニ業界が大きく変わりました。


それまで店舗数では一位がセブンイレブン、二位がローソン、三位がファミリーマート、四位がサークルKサンスクでした。


しかし三位と四位が統合することでファミリーマートが二位に浮上し、ローソンは三位に転落したのです。


またコンビニ業界の事情としては、セブンイレブンが圧倒的に強いという事実です。


店舗数も多いし1日の売上も10万円以上も多いのです。


何故、セブンイレブンだけがそれほどまでに強いのかといえば、商品開発力の違いと言えます。


特にセブンイレブンが開拓したセブンプレミアムといったPB商品は、非常に高品質です。


PB商品とはプライベートブランドの略で、そのお店でしか売っていない商品です。


セブンプレミアムが販売される前のPB商品は、いわゆるメーカー品に比べると「若干、品質は落ちるけどちょっと安いからいいか」と割り切って買う商品でした。


ところがセブンイレブンはそれとは違う顧客がいるのではと仮説を立てたのです。


「品質が良ければ、顧客は価格が高くても買うのではないか?」と。


当時、その発想は業界の常識では考えられないことでした。


なのでセブンプレミアムが発売された当初、「値段が高いPB商品なんて売れるワケがない」と嘲笑していたと言います。すぐに企画倒れになると。


ところが大方の予想を裏切り、セブンプレミアムはお客様に受け入れられました。


今やその売上は一兆円にも登ります。


まぁ、それはそうですよね。


セブンイレブンの商品って、食べ物にしても美味しですよね。明らかに実感が出来る品質の良さが受け入れられたのです。


その後、他のコンビニでもPB商品は増えましたが、なかなかセブンプレミアムまでの高品質にはいたりません。


それだけセブンプレミアムには先行した高品質PB商品開発力のノウハウが蓄積しているのです。


ところで成城石井は2014年にローソンに買収されました。


当時はローソンが成城石井を買収して何のメリットがあるのか?と疑問を持ちました。

なんせローソンと成城石井では余りにも客層が違うと感じたからです。


しかしローソンで成城石井の商品をショップ・イン・ショップとして扱うのは双方にとってメリットがあります。


成城石井というブランドがあるだけで高品質だというイメージができます。

 

www.seijoishii.co.jp


これであればセブンプレミアムという高品質PB商品にも対抗できるブランド力を手に入れたことになります。

 

ということで、今後のローソンの成長戦略が気になります。

 

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