松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。このブログでは読んだ本など思いつくままに書いています。

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これからの5年、人工知能はどのようにして僕たちの仕事を奪うのか? 

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ここ数年、「急速に進化した人工知能が人間の仕事を奪っていく」という怖い話がアチコチでいわれていますね。

 

こんにちは! 松田軽太です。 

 

果たして本当に仕事が人工知能に奪われて、人間は大量に失業してしまうのでしょうか?

 

今回は鈴木 貴博著『「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること』を参考にこれから数年後の人工知能と人間の仕事について考えてみたいと思います。

 

 

「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること (PHPビジネス新書)

「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること (PHPビジネス新書)

 

 

 

2045年に人口知能が人間の能力を超える 

 

そもそもこの説の2014年に発表されたオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文が発端になっています。

 

これから20年後に人工知能やロボットによって人類の仕事の半分が失われると論じられています。

 

また2045年には人工知能が人間の知能を超えると言われています。それをシンギュラリティと呼びます。

 

徐々に仕事が消えていく近未来


いずれにせよ今から20年後くらいには人間の仕事は機械に奪われてしまうということです。


しかし多くの人は「まぁ、20年も経てば人工知能も相当、進化しているんだろうな」と漠然と遠い未来に訪れる危機だと感じているのではないでしょうか?


何しろ現在の日本は空前の人手不足です。


人工知能でも機械でも外国人でも何でも良いから、とにかく仕事をこなしてくれ!と叫びたくなっている状態なので、減ってくれれぱ渡りに船というところでしょう。


とはいえ本当にそんなに呑気に構えていていいのでしょうか?


仮に2045年に人工知能が人間の能力を超えるにせよ、それは2045年に突然、起こるのではありません。


徐々に人工知能は進化していき、それに合わせて徐々に人間の仕事が消えていくのです。


つまりこれから進化していく人工知能に合わせてジワジワと失業していくのです。


5年後になくなる仕事は?


ではこの数年のうちにどんな仕事が無くなっていくのでしょうか?


現在、人工知能を活用する領域で巨額の投資によって開発競争が行われているのは、自動運転と金融業です。


ともに市場規模も大きくお金を動かし易い業界です。


いわゆるGAFAと呼ばれているAmazon、Google、Facebook、Appleは各社、一兆円規模の投資をして人工知能を開発しています。


実際、日本でも日産は2023年までにレベル5の完全自動運転の実用化を計画しています。


「いやいや、そうはいっても自動運転なんてまだまだ先の話でしょ? 今でさえ、自動ブレーキや車線のはみ出さない程度なんだから」とタカをくくってませんか?


でもよく考えてみてください。


人間の目は2つしかありませんが、自動車の目はカメラの他にも赤外線やミリ波レーダーのように人間では不可能は方法で周りの状況を感知できます。


また人間と違ってカメラの位置も前方以外に横や後ろにもいくらでも設置可能です。


技術進化のスピードを考えると、自動運転が人間の運転を超える日もそう遠くないと思えます。


とくに自動車のように世界中にマーケットがあり、売上高規模も大きな業界には巨額が投資され、開発競争は熾烈です。


すでにトヨタ自動車の社内では、現在、創業以来の危機的状況だと認識し、かなり焦っています。


たとえ世界的な大企業のトヨタ自動車でさえ、今までの常識に捕らわれていては、無くなってしまう可能性があるのです。


さて、問題は自動運転技術が確率した後です。


当然ながらトラックやタクシーやバスの運転手は必要なくなります。


運送関係で運転手という職業の人は120万人ですから、今後、数年のうちに120万人が失業してしまうことになります。

 

もはや堅い銀行も安泰ではない時代


また金融業では、大手都市銀行が今後、数年で数万人規模の人員削減を計画しています。


QR決済など現金以外の決済方法が普及すれば、銀行員は今ほど必要なくなるかもしれません。


そのほかにも株のトレーダーであるとか、高額な年俸をもらっている人の仕事が無くなっていくのです。


そういう世の中の流れに気が付かないと、親世代では常識だった「銀行のような堅い仕事に就けば安泰」という固定観念で銀行に就職してしまうことになります。


よく言われるのが「でもね、たとえ運転という仕事が無くなっても、他の新しい産業が発達するから、そういった仕事に就けばいいんじゃない?」というものです。


しかし、よく考えてみれば分かりますが、昨日まで運転手だった人が、ある日突然、人工知能の開発という全然、違う仕事に就けるでしょうか?


ほとんどの人は難しいでしょう。

 

RPAが事務仕事を消滅させて派遣社員を皆殺しにする


では自動車業界や金融業界以外の普通の事務仕事であればなくならないのでしょうか?


残念ながら今現在もRPAと呼ばれる事務仕事をもくもくとこなすロボットが導入されつつあります。


ロボットとはいってもpepperのように機械のロボットではありません。


ソフトウェア(プログラム)のロボットなので実体は見えないのです。


RPAは2016年頃から大企業を皮きりに導入されはじめました。


大企業では35%程度の企業に導入されています。

2019年時点では中小企業への導入は3%程度ですが、徐々に価格も下がってきたので、多くの企業に導入されるでしょう。


そうなると経理や総務や営業事務といった事務仕事はRPAに食われてしまいます。


日本では正社員は法律で保護されているので、総務や経理での事務仕事がなくなっても、他の部署に配置転換されることになるでしょうが、派遣社員であれば契約解除や契約更新されないということになり、失業してしまいます。


RPAは事務仕事の派遣社員を皆殺しにする技術なのです。


では事務仕事ではなく、コールセンターのように人間と会話するような仕事であればどうでしょうか?


事務仕事は同じ仕事の繰り返しなので、ロボット化しやすいですが、人間との会話は人工知能でも難しいのではないかと思いませんか?


しかし、コールセンターのようなある範囲の知識であれば、人工知能は非常に得意分野です。


実際、Googleはホテルの予約を人工知能の音声案内で実現しています。


まだ英語での実験段階ですが、技術進化を考えると早晩、実用化されるでしょう。

 

家電品メーカーの仕事はなくならないか?


本やCDや映画のようにデジタルで置き換えられるものは将来、無くなる可能性があります。


また2020年には5G(ファイブ・ジー)という高速回線が普及すると映画くらいの容量のデータでさえ、ほぼリアルタイムで送信できるようになります。


では、家電品のように物理的な商品であれば安泰なのでしょうか?


エアコンのように部屋を暖めたり、冷やしたりすることはデジタルではできません。


電子レンジのように冷めたお弁当を暖めるのもデジタルではできません。

電子炊飯器や洗濯機もデジタルではできません。


そう考えると家電品メーカーであれば、将来的になくなることはないでしょう。


しかし、物理的には存在しますが、性能的な部分はどうでしょうか?


例えばAmazonが販売したプライベートブランドの電子レンジがあります。


この電子レンジの価格はわずか7000円と安価です。

今までの常識で考えたら7000円の安い電子レンジは食品を温めるくらしかできず、高機能とは言えません。


当たり前ですよね。

安いのだから必要最低限の機能しかないに決まってます。


ところがAmazonの格安電子レンジはアレクサと接続する機能があります。

それによって格安電子レンジがネットからレシピ情報を取得して、自動調理ができるようになるのです。


つまりわずか7000円の格安電子レンジが家電品メーカーが数万円で販売している高機能電子レンジに早変わりするのです。


ということは、いずれ電気炊飯器や洗濯機もベーシック品の価格であっても、アレクサのようなスマートスピーカーと接続することで、高機能家電になってしまうでしょう。


こういう流れになると家電品メーカーはなくなることはないかもしれませんが、製品はベーシック品ばかりになり、価格は下がる一方なので、高い収入を得るのは難しいでしょう。

 

www.itmedia.co.jp

 

警備の仕事はなくならないか?


では警備員はどうでしょうか?


夜間の警備などは建物の中を巡回する必要があります。

が、建物の中は段差や階段もあり、ルンバのようなロボットでは巡回は難しいでしょう。


となると人が見回りしなければなりませんので、この仕事は安泰ではないでしょうか?


ところが、この仕事にも強敵のロボットが登場しました。


四つ足で歩くロボットがありますが、このロボットを警備員代わりに利用するという会社が現れました。


ロボットであれば、深夜であっても居眠りすることもありませんし、夜間割り増し料金を払うことも必要ありもせん。


こうして考えていくと、やはり、多くの産業で人工知能やロボットが人間の仕事を奪っていきそうです。

 

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どんな仕事がなくならないのか? 


ではどんな仕事に就けば、将来、失業する心配が無くなるのでしょうか?


人工知能やロボットが人間の仕事を奪っていくということは、人工知能やロボットを開発したり販売する会社であれば、どんどん業績が上がっていくのではないでしょうか?


人工知能やロボットの会社といっても、何もロボット工学であったり、人工知能の開発をするだけではありません。


少なくとも最初は人工知能の性能は社会に認知されていないので、これらの商品の便利さを売り込む人が必要になります。


つまり我々の仕事を奪う側の人工知能を普及させる側になれば良いのです。


もちろん既に就職してから数十年も経っているベテラン会社員が、これらの新興産業に移るのはリスクが高いでしょう。


しかし、今、学生であればどうでしょう?


これから将来の職業を決める段階の若い世代であれば、人工知能などを扱う会社を目指してみてはどうでしょう?


現在でもRPA業界は前年比の6倍の勢いで需要が増えて人手不足になっており、中には年収3000万円にもなる人も出ています。


例えばご自分のお子さんやお孫さんや親戚のお子さんなど、これから将来の職業を考える世代へ、人工知能などの新しい産業を目指すことを勧めてみてもいいと思います。

 

www.matudakta.com

 

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シンギュラリティの経済学(第二版)

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