前回は社内プレゼン資料を作るための考え方をご紹介しました。
今回はその続きでプレゼン資料をつくるための具体的なお約束をご紹介します。
参考にしたのは前田 鎌利氏の著書『社内プレゼンの資料作成術』です。
こんにちは! 松田軽太です。
表紙に必ず会議名と日付を書くべき理由
スライドの表紙にはタイトルを表記しますが、忘れてならないのは会議名と日付です。
なぜなら表紙を見ることでバージョン管理することができるからです。
提案内容によっては同じ内容を複数の部門に分けてプレゼンすることもあると思います。
そしてプレゼンも回数を重ねると若干、内容を修正しますよね?
でも同じようなプレゼン資料が同じようなファイル名だと、いつ使ったプレゼン資料だか分からなくなります。
なので表紙に会議名と日付とタイトルを明記しておくことが大切なのです。
使うべきフォントもあらかじめ決めておく
パワポで資料を作っていると「どのフォントが見やすいかな?」と迷いますよね?
でもそのために時間を浪費するのはもったいないので、予め決めておくのです。
キーメッセージはデカくて見やすい「HGP創英角ゴシックUB」に決めちゃいます!
それ以外は「MSPゴシック」に決めちゃいましょう。
そしてキーメッセージは真ん中からやや上に配置します。
もうこの辺は決めごとだと割り切ります。
そうすることで、中身の吟味に時間をかけるほうが、アルコレ迷っているよりよっぽどマシです。
ポイントになるメッセージは13文字以内に収める
スライドタイトルやキーメッセージのような、プレゼン資料の中でもっとも訴えたい内容は13文字以内に収めましょう。
13文字以内の言葉に伝えたい想いを凝縮するのです。
13文字を超えるとダラダラと長く感じ、ポイントがぼやけてしまいます。
Yahoo!ニュースの見出しは13文字以内で書かれているので、凝縮したタイトルってどうすればいいんだろうと迷ったら、Yahoo!ニュースの見出しを参考にすると良いでしょう。
スライドで使う色は黒・赤・青で統一する
インパクトのあるスライドや見た目の美しさにこだわったスライドを作ろうとして、過度に装飾を多くしてしまいがちになることはありませんか?
しかし、一番大切なのはスライド自体の美しさではなく、プレゼン内容をいかに引き立てることができるか?なのです。
またあまりにも沢山の色の文字で埋め尽くされていると、ポイントがどこなのか分かりにくくなります。
そこでスライドで使う色は黒・赤・青と決めてしまいます。
そうすることでこの部分は何色にしようかと無駄に迷う時間も減ります。
まず基本的には黒で本文を書いていきます。
そして、ネガティブなメッセージは赤にします。
例えば「売上減少」「不良品多発」「在庫不足」といった良くないことを赤で書くのです。
つまり課題に相当する部分です。
青はポジティブなメッセージを書きます。
例えば「売上増加」「利益率の向上」「原価引き下げ」などです。
これらは課題を解決した結果ですね。
何故、赤はネガティブで青はポジティブなのかといえば、信号を見ればわかります。
赤は危険だから「止まれ」だし、青は安全だから「進め」です。
日常生活の中で赤と青には意味付けされているので、無意識に理解できます。
そういう気づかいのひとつひとつがわかりやすさに繋がるのです。
世の中には「お約束」というのがありますが、こういうのって画一的になるから
嫌がる人も多いですよね。
しかし、だからといって自分だけのオリジナルにこだわりすぎるのも問題です。
社内プレゼンに関して、その一番の目的は自分の表現を追求する芸術性を求められているのはでなく、いかに提案内容を分かりやすく伝えるか、なのです。
分かりやすくするためには、ある程度の型にハマッたお約束がある方が、読むほうも分かりやすいのです。