松田軽太のブロぐる

企業の情シスで働いています。会社の中では何をしてるのかナゾな職場の情シスあるあるなどや読んだ本のことなどを思いつくままに書いています。

【スポンサーリンク】

ウィズ コロナ時代に『どう働くべき』かを考えてみたりした

【スポンサーリンク】

『夏になったら温度と湿度が高くなるからインフルエンザと同じように新型コロナウィルスも季節性の流行病になるだろう』

 

3月とか4月頃はこんな風に言われてましたね。

 

こんにちは! 松田軽太です。

 

それらの希望的な意見は見事に覆され7月になった今でも新型コロナウィルスの影響は収まる様子がありません。

 

ということで巷では「ウィズ コロナ」「アフター コロナ」「ニューノーマル」という言葉が新しいバズワードとして賑わっています。

 

しかしこれらの言葉遊びみたいな内容では、私たちの働き方や生き方にどんな影響があるのかよく分かりませんよね。

 

たとえばテレワークやWEB会議の普及は新型コロナウィルスの流行によって加速された感はありますが、むしろ新型コロナウィルスの影響で、ロクな準備もせずにテレワークを無理やり実施したことで、逆に「テレワークは不便だ」「我が社にはテレワークは合わない」みたいな悪評も目立っていますしね。

 

『未来の働き方』ってなんだろう?

ということで、なかなか外出もしにくい時代にあって、鬱々としながら「未来の働き方ってなんだろう」と思っていたところ、ふと思い出したのがちきりんさんの著書「未来の働き方を考えよう 〜人生は二度生きられる〜」という本でした。

 

 

この本、数年前に読んではいたのですが、この新型コロナウィルスと共に生きざるをえない時代にあって、改めて読むと前回とは違ったように感じました。

 

というか、この本の中で提案されている働き方がより一層、リアルに感じられたのです。

 

この本が発刊されたのはなんと2013年です。

7年近い年月が経つことで、ちきりんさんが提案した『未来に働き方』の時代が訪れたと考えることもできますね。

 

社会は変化しているのに働き方は変わっていない

サイボウズやヤフーやラインといったIT系や情報サービス系の会社は業界的にも自由な働き方を取り入れやすいのは、分かりますが、ビジネス誌を眺めていると、大手企業でも新しい働き方を取り入れる様子が紹介されています。

 

■カルビー

午後2時でも退社OK 働き方改革「元祖」の徹底ぶり|出世ナビ|NIKKEI STYLE

 

next.rikunabi.com

 

■味の素

 味の素流「働き方改革」 働きがいと生産性向上への取り組み

 

diamond.jp

 

■日清食品

president.jp

 

xtech.nikkei.com

 

製造業でありながらこれらの企業は多様な働き方を取り入れています。

 

しかし、これらのビジネス誌に取り入れられる企業の方が、むしろ例外的なのではないでしょうか?

 

日本には大小様々な規模の400万社もの会社があります。

 

そしてそのうち9割は中小企業です。

 

果たしてどのくらいの割合の中小企業がビジネス誌に取り上げられるような柔軟な働き方を取り入れることができているのでしょうか?

 

おそらくそう多くはないでしょう。

 

例えば就業規則で育休などの制度を取り決めていたとしても、実際には周りの目があるから育休がとりにくいというのが現実的には多いでしょう。

 

『人生は二回、生きられる』とは?

2013年に発刊された『未来の働き方を考える』の中ですでに多様な働き方が必要になると指摘されています。

 

具体的にはこんな感じで『多様な働き方』が紹介されています。

 

海外で働くということはどういうことなのか?

人口減少が進む日本国内の経済は縮小せざるをえないので、海外が主要な市場に移っていくのは必然なのかもしれません。

 

ということは東京から大阪に転勤するように、中国やタイやマレーシアへの国外転勤も十分にありえます。

 

しかし人にはそれぞれの事情があります。

 

小さなお子さんがいる家庭では子育てを海外で行うべきか決断しなければなりません。

 

仮にマレーシアに5年間の勤務となったとします。では「自分の子供がマレーシアでどのような学校生活を送れるのか?」を想像できますか?

 

あるいは介護が必要な高齢の親がいた場合、マレーシアに親を連れていくワケにもいかないでしょう。

 

日本の企業ではまだまだ強制転勤が横行しているし、転勤拒否は業務命令違反で懲戒処分されることもありえます。そうなると個人の事情を優先する場合、退職するしかないのです。

 

人生100年時代とは、50年も働く時代になるのか?

日本の会社はほどんどが65歳で雇い止めになる有期契約になっているところが多いでしょう。

 

しかし超高齢化社会と労働人口減少社会がセットで訪れる日本ではどう考えても、老後資金も人手も不足すると考えるのが妥当でしょう。

 

70歳あるいは75歳、場合よっては80歳くらいまで働かざるをえないということも十分に考えられます。

 

まぁ、働くか働かないかは個人の資産状況や健康状態などの事情が異なるし、今から数十年後のことを考えたところで、どうにもならないので、それはその時に考えれば良いことです。

 

問題は「ではどんな働き方をするか?」です。

 

多くの企業で成果主義が導入されています。

しかし実際は成果主義と言いながらも表面的な運用となっており、実質的には年功序列型の会社も多いと聞きます。

 

いわゆる日本の会社の年功序列型の終身雇用は「就職」ではなく「就社」という考え方がまだまだ主流になっており、会社にしがみつく生き方になってしまっているのです。

 

その弊害が世間でよく言われている「働かないオジサン」問題です。

 

なぜ「働かないオジサン」が大量発生するのか?

日本の社会は、まだまだ就社の意識が強く気軽に他の会社に移るのが難しい世の中です。

 

特に週刊SPA!などでは転職失敗事例が取り上げられることも多く、転職というのは、大きな決断を求められる行為です。

 

確かにビズリーチなどの転職支援サービスも増えてきたので、以前に比べれば転職しやすい環境ではあるでしょう。

 

では、アナタの周りには転職経験者はどのくらいの割合でしょうか?

 

新しい会社であれば割合は多いかもしれませんね。

 

では創業50年以上にもなる老舗企業ではどうでしょう? 転職経験者は少ないのではないでしょうか?

 

ましてや40代や50代といったベテラン世代はかなり少ないのが現実でしょう。

そう考えると日本はまだまだ人材の流動性が少ない社会ともいえるでしょう。

 

そんな社会構造では高齢社員は会社にしがみつくしかありません。

 

もちろん高齢であっても勤続年数に見合った知識や経験があって、頼れる大先輩であれば「働かないオジサン」という不名誉な呼び方はされないでしょう。

 

では「働かないオジサン」の側の視点で考えてみるとしましょう。

 

今では職場のお荷物扱いの「働かないオジサン」たちも若い頃は会社の中心となって活躍していたハズです。

 

それなのに活躍できなくなった大きな原因は、知識や技術のアップデートを怠ってしまったからでしょう。

 

そして終身雇用制という制度が、ロクに働かなくもなんとなく許容する社会を作ってしまったのです。

 

これからの社会はもっと激変する

今、50代のベテラン世代であれば入社した頃は2000年前後ですから、やっとパソコンが職場で使われだした頃でしょう。

 

表計算ソフトもExcelではなくLotus-123だったかもしれないし、ワープロソフトもWordではなく一太郎かもしれません。

 

Excelにしたって20年前であればワープロみたいな使い方の電子方眼紙みたいな使い方しかしたとことがないし、それが当たり前な時代を過ごしたら、関数やVBAでの自動化なんて理解を越えているでしょう。

 

Excelという同じソフトですら、こんなにも使い方が変わってしまうのであれば、他の見たことも聞いたこともないソフトでは理解すらできないでしょう。

 

それ程までに30年という年月は仕事のやり方を大きく変えてしまうのです。

 

では、これから先の20年後、30年後はどのくらいの変化が訪れるのでしょうか?

 

5GやAIやIoTやFinTechやブロックチャーンといったテクノロジーが本格的に活用されればきっと世の中は激変するでしょう。

 

またテクノロジー以外でも、今回の新型コロナウィルスの蔓延や大きな被害をもたらす豪雨もありるし、そして、いつ起こってもおかしくないと言われている大地震も心配されています。

 

何しろわずか半年前までは「人と会うことが感染の危険を伴う時代」がやってくるだなんて思いもしなかったのですから。

 

そんな先の見通しが立たない時代に、予測もつかない未来の心配をしたところで、ほとんど役に立たないでしょう。

 

私たちはどんな働き方や生き方をすべきなのでしょうか?

 

どうすれば「人生はニ度、生きられる」のか?

長い期間、働くことが前提となり、そして社会が変化するスピードが劇的に速い時代に於いて大切なのは「自分がやりたい仕事をして生きる」ことでしょう。

 

「そんなの当たり前じゃないか?」と思うかもしれませんね。

 

では、アナタは「自分のやりたい仕事」ってすぐに思い浮かびますか?

 

たとえば今、総務・経理・生産管理・情シスといった職場で働いているとして、そして仕事もそれなりに充実してるとします。


では、その仕事をアナタは「やりたい仕事」だと言えるのでしょうか?

 

その仕事を80歳近くまで、やりたいと思えるのでしょうか?

 

もし、やりたい仕事だとしたら、それは幸運なのでしょう。

 

しかし、そうではなかったとしたら?

 

特に社会に出て働き出すと目の前の仕事に忙殺されて、なかなかそういったことに気が周りません。

 

22歳から70歳まで働いたとしても48年です。

それであれば、まずは社会で働きながら、本当にやりたい仕事を見つけるというものありでしょう。

 

そして数年後にキャリアのチェンジを計画的に行うのです。

 

それが「人生は二度、生きられる」ということなのです。

 

そう考えると40歳定年説という考え方も、あながち悪くないかもしれません。

 

aria.nikkei.com

 

では、働きながらやりたいことを見つけた人ってどんな人がいるのでしょうか?

 

例えば生活密着型ラウドロックバンドの打首獄門同好会のベーシストのJUNKOさんの生き方が話題になりました。

 

www.youtube.com

 

ロックバンドのベーシストでありながら、すでに60歳を越えています。

しかも打首獄門同好会の他のメンバーとは20歳も離れています。

 

もしJUNKOさんが「もう自分も還暦を越えているし、ロックバンドなんかやっている年齢じゃないしなぁ・・・」と思ってしまったら、ベーシストは出来ていないでしょう。

 

www.e-aidem.com

 

なので今からでも「自分がやりたいことって何だろう?」と自分と向き合ってみるべきでしょう。


「ウィズ コロナ」「アフター コロナ」「ニューノーマル」など、なにか起こるたびにもっともらしいバズワードが飛び交い、私たちを惑わします。

 

これらの流行り言葉に踊らされないように生きていきたいものです。

 

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
 

  

 

【スポンサーリンク】